コンピュータ外人部隊

Kudou Kikaku
天才プログラマ達
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(161)
大容量記憶装置の中は、日増しにそのデータ量に圧迫されていく、
私が初めて使ったパソコンでの大容量記憶装置は5Mbyte固定記憶装置
(正確にいうならばテープが最初?)だった。
学生時代データの大切さはいやというほど叩き込まれた。
あこがれの某大学大型計算機センター常勤SE T氏!(ひみこ元気ですか?)
当時パソコンデータの保管といえばFDしかも640Kだ!
アルバイトの私は、給与計算システムをSORDで開発していた。
当時最新鋭!!起動するときに鍵を使うんだぜ!(^^;
データ量は200人、開発料金10万円、専門学校の学生に...
発注する方も、受ける方もびびった(^o^;

とりあえず開発が終わり、データとプログラムをFDにバックアップした。
担当者に、そのFDを手渡し「大切に保管してください!トラブルがあったら
これは絶対必要になりますから!」
高々20過ぎの学生に言われ、40そこそこの給与計算の担当者は、ポマードの
香りをぶんぶん振りまき「はい!わかりました!大切に保管します!」

1年ほどすぎた頃だろうか?その担当者から税率を変更したいと電話が入った。
早々バックアップファイルを出してもらって修正にかかろうと...
読み込めない...

FDは大切に保管されてはいたが、かびが生えていた。

(162)
大容量記憶装置の中は、日増しにそのデータ量に圧迫されていく、
業界人にとっては常識中の常識!!FDは磁気に弱いのだ!
よく、一般人がマグネットでFDをホワイトボードに貼り付けていたなどの
報告を聞くが...それは素人さんだからある程度しょうがない。

あれ、データ壊れてる!今課長代理はそういう...
昨日は、なんともなかった。それは私も記憶していた。
なぜか、データは破壊されていた。ウイルスなど...当時はそんなものもない。
データを復旧し次の日...またデータが壊れている。
フロッピーを新しくしても、なぜかその業務のフロッピーだけが死ぬ..
の、ろ、わ、れ、た...業務...D技術測量システム..

フロッピーは確かにキャビネットに保管してあり、業務別にケースにしまってあった。
磁気など使うわけがない!...と思っていた。
そのキャビネットはフロアと給湯設備をわける仕切りにもなっていた...
やん!裏からマグネットつかっちゃぁ〜!
その区画にあった業務FDは全滅していた。

そして、D技術からの入金も遅れた。(因果関係があるとはおもえないけど(^^;)

(163)
時が経ち、大容量記憶装置の中は、日増しにそのデータ量に圧迫されていく、
MOでも収集がつかなくなる。なんせバックアップの量が並みではないのだ。
I大学での開発で使用したCGデータは総量4Gにまで膨らんでいた。
全て捨ててしまうと再現不可能..再度死ぬくらいの時間をかけてレンダリング
しないと画像を作ることはできないのだ。(多少不良な画像でも!ふん!)
230MOでは..640MのMOはオリン○スを使っていたので信頼性に
ものすごく不安がある。CD−Rを購入。早々バックアップに走る。
4時間経ってやっと640Mバックアップ完...どうせいっちゅ〜んぢゃ!
残りが半端な状態でフォルダーに残る...
しょうがないからこのフォルダーを圧縮して新しいCDに書き込もう...
681Mの残フォルダー...これも圧縮に時間がかかる...泣きたい。
20分ほどしてやっと圧縮完了...あ、180M...(汗)

そういえばI大学のデータはほとんどテキストデータだった。
最初っから圧縮してればよかった...(;_;

(164)
当時私はパソコンといえば、O社のうそ800とN社の5200、SORD社の
パソコン、その程度しか使っていなかった。
そしてそれらはすべてセットアップが終わったものだった。
入社早々パソコンのセットアップの目的で営業にくっついて行った。
客の前でおろおろしない!これがわれわれの常識だ!
顔を真っ赤にしてつながりそうなコネクタを手当たり次第に差込んだ。
ふぅ、セットアップ完了。後は電源を入れてみてください。
早々その場から立ち去った。

(165)
営業N氏は開発部隊に嫌われていた。
まぁ、どこの会社も営業と開発は仲が悪いものだ。
受注システム部隊と保守部隊が仲が悪いように...。
「客の立場になって仕事しないといかん...」彼はまだ新人の私に言った。
学生時代にバイトで開発をやっていた私には今更という気がした。
「1週間に1回雑談でもなんでもいいから客に電話しろ。仲間になれば
多少のことは目をつむってくれる。納期にしても進捗状況が見えていれば
客は納得する」
目からうろこが落ちた....ぽろっ。

(166)
最近はとんと縁がないのだが、総勢100人ほどの忘年会。
私は、どんなものか知らなかった。
いずれ新人にとってあまりいいものではないという予感...。
営業N氏の..営業の鏡N氏の余興...よくある内容だ...。
腹出して...腹に化粧して...腹踊り...勢い余ってパンツを下ろす...

2度と行くもんか〜!

(167)
顧客に誘われて温泉へ忘年会に出かけた。
顧客の業種が業種だけに...ふっふっふ。
スト、ストスト、ストリッぴ〜〜〜〜!
舞台は広い!かぶりつき!
おお!始まるぞ!!!!!

その時名刺を注文していた私に名刺屋さんが話し掛けてきた...
二度とこいつに発注するもんかぁ〜!!!

(168)
アイディアを人に話して協力者を集めるのはいい。
しかし、散々アイデアに対して助言してやっても
その後関係がなくなるというのもよくあることだ。
まして、会社スタート時点での話しならなおさらだ。

(169)
どうしても、納期が間に合わない。
自信のないところは普通絶対大丈夫なものだ。
納品後にほとんど問題なく動く。
あぶないのは、自信があるところなのだ!
そして、もっとも恐い虫はひどく当たり前の処理部に巣を作る。

(170)
2000年まで使うはずがないと思って開発してきていた私の
書いたシステム達...今どうしているんだろう???

「先輩!閏年計算まちがってませんか?」
先輩のプログラムをテストしていて値がおかしいのに気づいた私は尋ねた。

「だぁ〜いじょぉ〜ぶだぁ〜、2年もすればマシンもOSも変わって
リプレースになっからぁ〜」

真理だ...

(163のおまけ)
客先での話だが....。
「コピーまだ終わらないですか?」
「はい!まだです!」
.....
「まだですか?」
「はい!まだです。
フォルダーからフォルダーにコピーしている最中ですよ、
ほら見てください!紙が移動してるでしょう?」
....
タスクハングしとる...(^^メ

Windowsのアニメって恐いよね(^o^;

(164のおまけ)
マシンを購入したのだが、税金の問題もありメモリーは別注文にした。
今のメモリーはパチン!ってセットすればオッケーなのだ。
いたって簡単。
昔のメモリ増設といえば...無理にセットしようとすればパチン!って
ムカデの足が折れるのだ!
新人にその作業をさせてはいけない...それがセオリーだった...
覚えてるか?>S


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全てノンフィクションですがなにかと問題がありますので一部正確な事実と異なることをお断りいたします。
著者:工藤ゆたか <HOME>